
2014夏コミで“小学校の中庭にあるやつ”というおもしろいコスプレ。
ありましたね、こんなやつ笑
これは一体なんだったんでしょう?
見れば誰もが知ってる、馴染みある斬新なコスプレですね笑
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これは百葉箱(ひゃくようそう、ひゃくようばこ)と言って、気象観測のために設置された温度計です。
19世紀中頃にイギリスで研究され始め、日本では1874年7月に導入されたそう(Wikiより)
馴染みある百葉箱は「スティーブンソン型百葉箱」と言って、中身はこんな感じ。
小学校の時に中を見たことがあるようなないような…
さて、調べていて思ったのがなぜ「百葉箱」と言うのか、という事。
調べたところ、このような理由からだそうです。
塩田(1996)*1によれば、百葉箱の出自は、清代の「百葉窓」であると考えられるとしている。「百葉窓」とは、清朝の離宮である円明園などにみられるもので、日本では「ガラリ」や、板簾(イタスダレ)と呼ばれるものと同様なものらしい。ちなみに「ガラリ」とは建築用語で羽板を取り付けた物、直射日光や雨を遮り空気を流通させるため、窓に間をすかして取り付けた幅の狭い薄板のことをいう。
つまり、百葉箱とは、通風をよくするための鎧戸風の部分の形が百葉窓に似ているところからきた名称らしい。
さらに塩田は、百葉という言葉は古い周の時代の牛・羊などの胃の壁からであり、以後これに類した花などに及び、そして百葉窓にも用いられた、という愛知大学の荒川清秀教授による指摘を紹介している。
まず「塩田」って誰?笑
ってことで調べたところ、塩田正平という方で、岐阜市野一色の金華山山麓にあった「(株)飛騨工社」の社長でした。
出典:大気の変容
昭和29年以来一貫して気象庁御用達を初めとする百葉箱を製作してきたそうで、まさに百葉箱の第一人者です!
で、その方曰く『「百葉窓」とは、清朝の離宮である円明園などにみられるもので、日本では「ガラリ」や、板簾(イタスダレ)と呼ばれるものと同様なものらしい』との事。
まず円明園ですが、調べてもこのような写真しか出てこない…
出典:『清の陵墓を訪ねるその10 円明園』北京(中国)の旅行記・ブログ by アルデバランさん【フォートラベル】
それもそのはず、円明園は第二次アヘン戦争時に英仏連合軍に侵略されて破壊されたからだそう。
また、復元は非常に困難で全体の約10%しか復元できないとも言われているそう。
これでは全然分からない。。
なので、ガラリと板簾(イタスダレ)を調べてみる。
まずガラリ。
出典:製品3!! – 換気金物・アルミガラリ・合成木ガラリの総合メーカー
これ、ガラリと言うなんて初めて知りました。
こんな身近にあるなんて…
続いて板簾(イタスダレ)。
出典:麻生圭子 旧ブログ(~2010/9/15) | 杉板のすだれ
すだれの素材が木なので「板すだれ」と言うんですね。
多分。
多分というのは、板すだれで調べてもこの画像以外出てこなかったからです。
でも、これでやっと百葉箱の名前の由来が分かりました。
百葉窓はガラリや板簾(イタスダレ)と形が似ている。
だから百葉箱と言うんだと。
スッキリしました♪